国の文化
 乾燥した気候、猛暑の砂漠といった地理的理由から、食料自給率が非常に低い。植物が育たず、畜産も難しいためである。海水ろ過装置・オアシス・地下水を用いた農業と国に面した海からの漁業で最低限の食料は確保されているが、それでも限界があり、余分な生産力は持っていない。空輸、砂漠を横断する交易路、港を使った輸入に頼って補っているのが現状である。この中でも港が占めている割合は半分以上と非常に大きく、連日多くの船がここを行き来している。余談ではあるが、外の世界が見られる等の理由から近年この業種の人気が高い。
 食糧を輸入する一方で、輸出される品としては、電子機器が大半を占めているが、それ以外ではビールが名産品として挙げられる。これは乾燥した気候でしか育たないルーディス麦を使ったものであり、機械工学よりも昔からフィーブル藩国で精錬されてきた酒造技術を用いて作られる名品なのである。
 建築様式はサッパリとした石造りのものが好まれており、これは日の光を遮断・吸収して、強い陽射しを防ぐための作りとなっている。そのため窓も換気程度のもので小さ目である。家の中に湿気がこもってしまいそうだが、乾燥した気候のため、しっとりと涼しい。夜は戸締りをし、暖房機器を使用して暖をとる。

→藩国設定にもどる